羽根守のハネブログ

羽根守が思ったことを書いていく、そんなブログです。

第二回文学フリマ大阪に行ってみた。

 

 二日前、文学フリマ大阪があることを知り、今日、行ってみました。

 

 純文学もあればミステリーもあり、SFやライトノベル、詩集、果てにはサブカル系レビュー小説などなど、書店ではまずお目にかかることのない本が並んでいました。

 どんな本があったといえば、一言で言えば、ネット上にあるものが本になったというところかな。2000年代のごちゃごちゃしたホームページにあったものが本になったという感じがしました。

 会場の雰囲気はけっこう落ち着いていて、賑わっている本屋というイメージが強かったです。普通の即売会は一度行ったことがありますが、それよりも、落ち着いた感じがしました。多分、文学というジャンルは10代のコが行くものじゃなく、また、精神年齢の高いヒトが集まっていたからそういう空間を作っていたのだと考えられます。けっこう特殊な空間だったので、行ってよかったと思います。

 戦利品は一冊。スチームパンク的な作品を購入しました。表紙が煙臭い雰囲気と、中身も重厚な文章で見えたので手にとってみました。面白そうというよりも、雰囲気重視で買ったというのが理由です。

 他にも阪大のループものの本やディストピア作品について書かれていた本があり、購入しようと思いましたが、ループものの作品はけっこう見ていて、ディストピア系も最近、ハーモニーを読んだばかりなのでお腹いっぱいということもあり、今回はパス。すいません。

 しかし、阪大のミステリー作品が完売していたのは少し気になる所、かなりのミステリーファンが列を作っていたのかなと思いました。

 

 さて、そんな文学フリマ大阪でしたが、見本本を読んでいて、みんな、好きな本を作っているんだなと雑感。予算と費用とにらめっこしていたはずですし、自分の作った作品を読んでもらおうと色々と努力をしたと思います。ただ、客層の年齢が落ち着きのある大人ばかりということもあり、勢いで本を買うヒトはあまりいなかったと思います。となると、そういう大人向けの作品を書いてみるか、また、敢えて、書き出しを見て、その続きを気になる本も書いてみるのもいいかもしれません。

 しかし、文学フリマは世の中に出したいと思う本を発表するのがコンセプトだと思いますし、読み手に合わせると自分の書きたいものが見えなくなる可能性があります。クリエーターさんは自分の持ち味を見つけるために、文学フリマを利用するのもひとつの手かもしれません。

 勿論、読者の皆さんも、特別な本のある文学フリマに一度、行ってみるのもいいかと思います。ネットで出回っている情報に依存することなく、自分目線で本を選ぶ価値観が養われる貴重な体験ができるはずです。

 

 追伸.帰りの切符をなくして、また切符を買い直した……、よくモノをなくすな……