読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

羽根守のハネブログ

羽根守が思ったことを書いていく、そんなブログです。

「小説家になろう」でデビュー?して半年経って思うこと

 

 □ 「小説家になろう」でデビュー? して半年

 

 ここらで一度、「小説家になろう」で書いた二作の長編小説について振り返ろうかと思います。

 


表現規制のプロット ― 異世界へ転生してチートします ―

 

 電車に撥ねられた異世界転生小説を真似して自殺した少女によって、小説投稿サイトにある異世界転生を扱った小説が検閲されるミステリー小説。主人公、貴崎伸一は自分の書いた小説が少女を殺したという事実を知り、自分の書いた小説に苦しみながら、虚構と現実の間に迷い込んでいく。

 2000年代の広がった少年少女の「心の闇」と「ネット」を組み合わした物語で、もし、2010年代で起きるのであれば、こういう事件が起こるのではないかと執筆しました。表現とはなんだろうかという実験的小説でもあり、ある種のメタフィクションも含め、虚構と現実を行き来する感覚を読者に味わってほしいと書いてみました。

 2014年3月28日公開、6月24日完結。PV9000。

 

 次の長編を書く前に、短編小説の二作を幾つか紹介。


夕暮れのサスペクツ

 

 梨ノ山中学校の旧校舎で不審火が起こり、その中から四人の遺体が発見された。四人の遺体は梨ノ山中学生2年2組の生徒達であった。彼らは映画の撮影のために旧校舎の空き部屋を利用していたが、担任に黙って撮影し、不審火に巻き込まれて、亡くなってしまった。
 2年2組の担任、鮎川は不審火事件の責任を取り、辞職することになった。副担任の小林泰史は鮎川から資料を引き継ぎ、その資料の中から映画のポスターを見つける。そのポスターの中には亡くなった四人と、伏原遊来の姿があった。

 小林は伏原から話を聞こうと、彼を理科準備室へと呼び出すが、事件と何の関係のない櫛川悠里が来てしまう。ところが、カノジョはなぜか不審火事件の話を語りだす。小林はその話がホントなのか疑いながら、カノジョの話に耳を傾ける。

 ユージュアル・サスペクツを元にした事件。元々は呼び間違えた人間が事件の真実を知っていたらどうだろうかというコンセプトで書いた作品です。短編ミステリーならではの不気味な雰囲気と想像の付かない展開を考えるのに四苦八苦した作品でもあります。しかしながら、反省する所が多々あり、この失敗をこれからの執筆活動を活かしていこうと思います。

 2014年、7月6日公開。PV656。

 


21

 

 体重計をにらめっこして、左右に揺れる数字と向きあう。体重が減れば両手をあげて喜び、体重が増えれば肩を落として悲しむ。ジブンの今の体重を知るということは一喜一憂の勝負の時である。だが、その体重が減らなくなってしまったらどうなるだろうか?しかも、それが過酷な運動して食事制限もした上で、体重が変動しないのであれば、どうだろうか?
 
 この話はそんな不可解な現象と出会った女性の話だ。奇妙なダイエットをしたカノジョは、突然、体重が減らなくなった身体になってしまった。なぜ、体重が減らなくなったのか、と、疑問を覚えたその時、カノジョにある数字が目に入った。

 “ 21 ”

 カノジョは21という数字が時間などに隠れて、ジブンに付きまとっていることに気づいていく。

 

 ホラーものは苦手だというを実感した作品。まあ、奇妙なダイエットそのものにムリあったんじゃないかというのが私の意見です。一つ一つ丁寧に書き上げることで不気味さを表現する文章の技法を身につけたいと実感しました。

 2014年8月9日公開、PV391。

 

 それでは二作目の長編を紹介します。

 


ギルコさんは欺けない

 

 交渉バトル×異世界ファンタジー=ギルドマスター小説!?

 オルエイザ大陸の未開拓地方アドセラにある森林の村“ ラドル ”。
 “ 異世界 ”へと続く森があると言われている村に、一件のギルドがあった。
 ギルド『クローバーエース』は村長から村の開拓を請け負ったギルドであり、そこにいるギルドマスターはどんなアイテムでも鑑定できる“ 審美眼 ”の能力を持っていた。
 
 無職の冒険者“ リッツ ”は妹の“ ルル ”と共にラドル村につき、地図を売るためにギルドへ向かった。
 訪問した先のギルドで彼を待ち構えていたのは16歳のギルドマスター、“ ギルコ・ギルミー ”であった。


 RPGのクエストを与える側であるギルドマスターがクエストをこなしていくラノベファンタジー小説
 ギルコさんは冒険者と交渉を重ねていく中で、交渉の意味を考えていく。
 ――交渉とは駆け引きか? それとも、出し抜くものか? はたまた、お互いの要求をすり合わしていくものか?
 交渉を武器に戦う少女は、厳しい決断を迫られていく――。

 

 交渉をテーマにした中世ファンタジー風ライトノベル。剣と魔法の世界でギルドマスターが主人公にしたらどうなるのだろうかと思ったのがコンセプトで、前々からテーマにしたかった交渉を組み合わしたら、この小説が出来上がりました。

 この小説の裏テーマは”欺く”であり、読者を騙すことを念頭に置きました。そのため、最後に仕掛けた大どんでん返しは誰にも見破れないと思います。どんなどんでん返しかは読んでからお楽しみに。

 なお、ギルコさんの物語はこれからも続きますが、私が手がけるのはここで一旦おしまいにします。

 2014年7月21日公開、9月28日完結、PV4811。

 

 とまあ、小説家になろうで小説を書いて6ヶ月、色々とわかったことがあったので書いてみます。

 

 ・ 基本読まれない。

 

 小説でなろうで小説を書いていますと言っても「ああ」と言われるだけで誰も読まれません。ランキング上位にある小説によってなろうの小説はこんな小説なのかと満足し、他のネット小説を探すヒトはいません。

 ネット小説の大半は未完成であり、誤字脱字は当たり前、小説の雰囲気も何一つできていないというのが基本です。ただし、読者に俺はこうなんだという気持ちは伝わってきます。

 ですので、自分もそういうネット小説を書いているのだなと自覚した方がいいと思います。

 

 ・ 一度書いた小説は時間を置いてから読み返す。

 

 完成した小説ほど誇らしいものはありません。しかし、その小説を急いで他にヒトに見せてはいけません。自分の書いた小説は誤字脱字だらけで、言葉の表現の使い方も間違っていると思ってください。時間を置いてから再び読み返して、「これ出していたら、バカにされていたな」「うわぁ、こんな恥ずかしい所」と、自分の見落としていた所を反省しながら文章を推敲してください。

 見直しをしない小説を読者に見せることは、一度地面に落ちたおむすびを食わせるのと同じくらい失礼なことだと思います。とはいえ、私もよく見直しをせずにブログを書いていることもあるので、ちゃんと見直しをしないといけないと反省しています。

 見直しをする時、自分の書いた文章を減らす方向で見直しをすれば、引き締まった文章になるので、おすすめです。まあ、世の中には友だちと話していると感覚で書いている小説も好きなヒトもいるので、ダラダラな文章をそのままにしておくのもひとつの手です。でも、客観視する地の文は引き締まった方がカッコいいので、そこは短く見たままを教えましょう。

 

 ・ PVは飾りである。

 

 なろうで小説を書くのならPVは飾りと思うことです。検索でたまたまウェブサイト上に出て、謝ってクリックされたのだと思ったほうが精神衛生的に安心します。

 

 ・ 作家が宣伝するよりもキュレーターが宣伝した方を選ぶ。

 

 作家が面白い小説ですというよりも、読者が面白いと言った方が面白いと感じるものです。なので、キュレーターの方がおられましたら、私の小説を宣伝してください。切実です。お願いします。

 

 ・ スキがあった方がなぜか読まれる。

 なろう系小説が面白いのは作家が一生懸命、設定や世界観を考えたけど、何処か詰めの甘いガバガバ設定だと思います。物語の雰囲気を出そうとして色々と書きすぎて笑いを呼ぶこともあれば、余計な一言を付け加えたことで世界観が台無しになる所もあります。

 小説を書く方は、モノを書いている間、頭がトランス状態になっているので、そういう間違いを見つられないのも、やむを得ないところもあります。校閲方法を身に付けるか、小説を呼んでくれる友だちがいれば、そういう間違いは少なくなる(文章の間違いはゼロにはならない)と思います。

 でも、結果的には読まれるからそれでいいかも。ただ、そうなると王道が書けなくなるので気をつけましょう。

 

 □ これからの執筆活動について

 

 小説家になろうで半年しか活躍していない私が言うのもなんですか、小説を書くことは楽しいと思い始めています。

 小説は誰かに読まれるモノであり、その誰かに文章で書いた以上のモノを伝えなければなりません。文章は二次元でしかありませんが、読んでいる側がその文章を取り入れることで、三次元、いや、時間を超えた四次元空間を感じることができます。私もそういう本に出会ったこともあり、一度は筆を折っていた時もありましたが、再び筆を取ることを決意しました。

 半年の間で、15万文字、21万文字の長編を立て続けに書いてきました。疲れることをやってきたなと思います。ただし、「なろう」のランキング上位の小説は100万文字以上! なんていうかそこまでネタがあるのだろうか、他の小説を書いて自分の引き出しを増やさないのか、と思う所は多々ありますが、大長編の大河小説はそれぐらいありますので、一つのモノに長く書いていくのも作家の魅力の一つかもしれません。

 

 小説は読まれるもの。多くのヒトに読まれるためには、これからも面白い小説を書いていきたいと思います。

 

 それでは、次の作品でお会いしましょう。