羽根守のハネブログ

羽根守が思ったことを書いていく、そんなブログです。

交渉を描く作品。『ギルコさんは欺けない』

 

 自作ラノベ風ウェブ小説「ギルコさんは欺けない」でテーマにしている“ 交渉 ”。

 交渉は一口で言っても、値段交渉、家賃交渉、外交交渉などがあり、自分と相手が持っている物が違って、それを互いに要求しあう取引だと私は思います。

 交渉は精神力をぶつけあい、擦り合うことのない孤独な戦いです。本来なら合意を合わせて、お互いがウィンウィンしあうのが正しい交渉です。しかし、現実の交渉は誰かと交えて、自分が捗(はかど)るという文字とは違い、相手を貶めて自分が得をするwin-loseの体型になっています。

 世間における交渉は自分が得するために動くものであり、自分が損するために動いているのではありません。したがって、自分が損すること、ムダなお金や労力を使いたくないはずです。そんな気持ちがあるのは相手を思いやる気持ちがないからと言うもいるかもしれませんが、一期一会の人間がもう一度出会うはずがないという観点から考えれば、そんなことも思っても仕方ありません。

 よって、交渉は二つに分類されます。それがwin-win型とwin-lose型の二つです。

 win-loseの考え方は相手を打ち倒す考え方で、相手の持っている資産を横取りすることが目的となります。そのための手段として、相手を騙すコンゲームを仕掛けることになります。

 win-winの考え方は自分と相手を共存していく考え方で、お互いの持っている資産を使うことで収益を生み出すのが目的となります。そのための手段として、自分は事業者となって、相手からお金を求める、いわゆる投資がこのカタチとなります。

 また、lose-loseというのもありますが、これは事業者の力不足の結果であり、自分から負ける方向へ行く考え方ではありません。復習のために、地獄への道連れをするのであれば、この考え方もあるといえばありです。

 

 さてさて、交渉のカタチが見えてきた所で、なぜ、交渉をテーマにした作品を書いたのかについて説明します。

 カンタンに言えば、異世界ファンタジーモノで、交渉をテーマにしたモノは存在していなかったから。それだけです。

 ラノベだと取引や経済を取り扱った作品はありますが、異世界ファンタジーで交渉そのものをテーマにしたものはないと思います。交渉をテーマにした作品は、アニメだとザ・ビックオー、ドラマだと踊る大捜査線のスピンオフ作品、ゲームだと銃弾とダイヤモンド、などなど、色々とありますが、異世界ファンタジーで交渉モノはなかったと思い、ないのなら書いてみようと書いたわけです。

 

 そんな交渉をテーマに、異世界ファンタジーとして書いたら面白いのではないかと思い、この夏、それを執筆することにしました。

 

 自作ラノベ風ネット小説「ギルコさんは欺けない」の交渉は、相手を出し抜いて自分が得すること、という考えが蔓延しています。相手にウソをついても、それは見破れなかった人間側の自己責任であり、対等価値を見極めなかった勉強代というのが、この世界の約束事になっています。

 相手を騙して、自分だけが得しようとするそんな世界。

 相手との合意を重ねる交渉は成立するのか?

 「ギルコさんは欺けない」は剣と魔法が存在する異世界ファンタジー。その異世界ファンタジーでの交渉を描いていきます。

 ギルコさんの応援をよろしくお願いします。

 小説はこちらで後悔しています ⇒ http://ncode.syosetu.com/n0859cf/